「月給が上がるなら、今より働きやすいはず」。そう思って求人を見ることはあります。でも、月給の数字だけでは、休みが何日取れて、何時に帰れるかまでは分かりません。
飲食の転職先は、月給より先に「そこで過ごす1週間」を比べたいところです。 求人票に書かれた条件は大切です。ただ、書いてある制度と、実際の店舗での働き方がずれることもあります。入社してから初めて分かることを減らすために、次の5つを確認しましょう。
1.月給ではなく、年収と働く時間を並べる
月給が同じでも、賞与がある職場とない職場では年収が変わります。残業代が別に支払われるのか、月給に含まれるのかでも違います。
まず求人票で「月給の内訳」「賞与」「残業代」を見ます。年収例が載っていても、自分に提示される金額とは分けて考えてください。
面接では「提示いただく月給には何が含まれますか」「残業代はどのように計算されますか」と聞けます。金額だけでなく、何時間働いてその収入になるのかまで確認します。
2.休日数だけでなく、休める形を聞く
月の休日数が分かっても、土日を休めるのか、希望休を出せるのか、繁忙期も同じ日数なのかは別です。休みの日に店から連絡が来るか、発注や報告などの仕事をするかも、求人票だけでは見えにくいところです。
「通常月と繁忙期で、休みの取り方はどう変わりますか」「休日の連絡や作業はありますか」。この二つを聞くと、数字の意味が少しはっきりします。
もちろん、面接の回答だけで現場の実態をすべて知ることはできません。可能なら、配属予定の店や、そこで働く人の勤務の流れも確かめたいところです。
3.営業時間ではなく、自分の出退勤時刻を見る
飲食店では、開店前の仕込みや準備、閉店後の片付けや報告があります。営業時間が短くても、勤務時間が短いとは限りません。
早番・遅番の時刻に加え、「出勤して最初にする仕事」「閉店後に残る仕事」「残業時間の記録方法」を確認します。通勤時間も含め、自宅を出てから戻るまでを考えると、今の暮らしと比べやすくなります。
4.勤務地は本社の住所ではなく、配属先で見る
「自宅から通える」と思っても、勤務地が複数の店舗にまたがる求人もあります。配属予定店、他店への応援、転居を伴う異動の可能性は別々に聞いてください。
異動の有無だけで判断せず、「どの範囲に、どのくらいの頻度で行くのか」を確かめます。将来の可能性と、入社直後の働き方も分けて聞くとよいでしょう。
5.役職名より、毎日担当する仕事を見る
「店長候補」「店舗スタッフ」という名前が同じでも、調理と接客の比率、シフト作成、採用、教育、売上管理など、任される範囲は店によって違います。人手が足りない日には担当が変わることもあります。
自分がやりたい仕事があるなら、「通常日は何を担当しますか」「欠員が出た日は誰がどこを担当しますか」と具体的に聞いてみてください。肩書きや店の雰囲気だけで選ぶより、仕事の中身を比べられます。
求人を二つ並べて、空欄を残す
気になる求人が二つ見つかったら、給与、休日、勤務時間、勤務地、担当業務を同じ順番でメモします。各項目を「求人票に書いてある」「聞いて確認した」「まだ分からない」に分けてください。
空欄を無理に推測で埋めないことも大切です。たとえば休日数は分かるが繁忙期の取り方は分からないなら、それが次の質問になります。すべてを入社前に見抜くことはできなくても、自分にとって譲れない条件から確かめられます。
2つの求人で比べる5項目
候補の求人票を2つ開き、同じ項目を見比べましょう。書かれていない点は、応募前に確認する質問にします。
| 比べること | 確認する内容 |
|---|---|
| 収入 | 基本給、固定残業代、賞与を分けて見る |
| 休み | 月の休日数と繁忙期の休み方を見る |
| 勤務時間 | 開店準備と閉店後の片付けを含めて聞く |
| 働く場所 | 配属店舗、応援、異動の範囲を聞く |
| 仕事内容 | 普段の担当と、人手が足りない日の担当を聞く |
譲れない条件を1つ決め、両方の求人で答えがそろっているかを確かめてください。

